職人紹介
仕事に誇りと情熱をかける
ちぢみでつなぐ職人の想いを紹介
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01
顔料捺染 40年
中川貴志さん
日本有数の捺染士
複雑な図案も正確に重ねていく●捺染との出会い
元々染色の仕事をしており、この会社で捺染を始めるときに声をかけていただきました。マニュアルのある仕事ではないので初めてすぐの頃は帰ってから毎日反省会をしていました。
●この技が淒い
何色も版を合わせて柄を表現するため1ミリでもずれてしまうと大変です。1つの柄を捺染するのに10年悩み苦しんだこともありました。40年経ったので機械の様子や振動などが感覚でわかるようになりましたがここまで来るのは簡単ではありませんでした。
●高島ちぢみに込める想い
江戸時代から続く貴重なものなので、いろんな世代に使ってほしいです。今ある柄の多くはパジャマ用途が多いと思います。せっかくなら様々な用途で用途で使用してもらえる製品になっていってほしいです。
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02
楊柳型押 4年
大塚託矢さん
シボをつける大事な工程
温度を感じて生機に刻む●楊柳との出会い
この仕事を始めて4年です。最初は冬の繁忙期だけの短期バイトとして入りましたが、その期間が終了したときに社員として誘われたのがきっかけです。
●この技が凄い
この型押しの工程は上下の凸凹に布を挟みシボをつくります。 上が金型で下がロール紙で元々はつるつるで時間をかけて金型で押されて今の凹凸を作り出します。 温度変化によって型が伸び縮みするため生地の張り具合など見ないと裂けてしまうとても繊細な工程です。細心の注意を払っています。
●高島ちぢみに込める想い
日本国内で作られている物を日本の人がもっと手にするようになっていってほしいです。国産はどうしても値段が高くなってはしまいますが、日本で作られたものには高い技術があることを知って自分自身も意識が大きく変わったので、みなさんにも知ってほしいです。
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03
染色 15年
浅井典子さん
色の表現は無限
楽しみながら彩りを添える●染色との出会い
現在入社して18年目です。染色の仕事を任せていただいて15年が経った今では色の指定があれば、過去のデータを参考に迷うことなく色を作り出すことができます。
●この技が凄い
染め上げる布を小さくカットし、色の染まり具合を見て染料の量を調整していきますが、実際に染め上げる際に単純に量を増やすというわけにはいきません。布によって色の出方が違ってくるのでその計算に最初は苦労しました。くすんだ色の方が染料の調整が複雑でムラになりやすいため気を使うことは多いですが、色は無限にあるのでとても楽しいです。
●高島ちぢみに込める想い
私は正直、高島ちぢみを知らずに入社しました。同僚に着てみてといわれ初めて着たときに軽くて柔らかくて涼しくて感動をしたことを覚えています。 皆さんにも実際に肌に触れて感動してほしいです。手に取ってみないと感じることができない製品なので、そうやって少しずつ知名度が上がっていってほしいです。